本来の自分を生きる
魂のブループリント

by 早野 美紀

宇宙には無数に輝く星や惑星があります。
私たちはその中でも、この時代の地球を選んで生まれてきました。
私たちがこの美しい地球に生まれる時、誰もが決めてきたことがあります。

それはブループリント。
魂の約束、人生の設計図です。

自分を知るツールはたくさんありますが、ここでは数ある占星術の技法の中でも2000年前には体系化されていた、伝統的占星術と呼ばれるものを用います。
伝統的占星術は、太陽星座を中心にしたいわゆる星占いとは違い、一定のルールのもと、惑星のコンディションに基づいてその人の資質をみるものです。
あなたが生まれた瞬間に、生まれた場所から見える東の地平線上から登るサイン（アセンダント）から最も影響する惑星を見つけるところから始まります。
そして、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の7天体の配置からホロスコープを作成し、私たちのブループリントをみていきます。

占星術はその昔、自然界で起こることの予兆や個人に起こることの吉凶を表すものでしたが、19世紀末頃から12星座での性格分析が主流になったそうです。
そして今現在、人は自分のことを占い師などの他者に委ねて答えをもらおうとしたり、未来を知ろうとしたりします。
私は現代占星術も伝統的占星術もどちらも学んできましたが、「私の未来？知らねーよ！」と伝統的占星術を学んだ師が言っていた時、とても衝撃を受けたし、本当にそうだよね！と思いました。

限りなく自由な私たちの人生は、小さな選択の一つひとつで大きく変わっていきます。
未来は決まっていない。分からない。
それなのに私たちは、今までの経験からの刷り込みや先入観で自分の可能性を自ら狭めてしまいます。

伝統的占星術で自分自身のことを知ることで、まだ眠っていた魅力に気づくかもしれません。
それはもしかしたら今まで思いもしなかったものかもしれませんし、どこか懐かしく、何か忘れてしまっていたことを思い出すような感覚があるかもしれません。

自分はどんな才能を持って生まれてきたのか。
どんな時に幸せを感じるのか。
今取り組むといいこと。
また、自分にはどんなパターンがあるのか。
いきすぎるとどんな傾向があるのか。
どんな恐れが足かせになるのか。

それらを知ることは自分を受け入れることであり、自分という存在への理解を深めていくことにも繋がります。

そしてどんな素晴らしい資質を持っていても、それをどう使うのかが大切になってきます。
それらは知識ではなく、実地の中で育まれます。

スクールを通して自己を探究しているみなさんが、自分を知る一歩として自分の取扱説明書を手にし、本質を生きるお手伝いになれば嬉しいです。